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移動平均線とグランビルの法則【ざっくり解説】

ざっくりテクニカル分析

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移動平均線の戦略

グランビルの法則

グランビルの法則とは、ジョゼフ・E・グランビル氏が考案したチャート理論で、移動平均線とチャート株価の位置関係から今後のチャートの動きを予想し、エントリーするタイミングを判断しようとするものです。「買い」と「売り」の8つのポイントからなります。グランビルは1年という単位で判断したため200日移動平均線を利用しましたが、現在は25日移動平均線、75日移動平均線、100日移動平均線など多種多様です。

グランビルの法則の「買いのタイミング」

➀ゴールデンクロス(新規買い)
移動平均線が(長期間)下向き(あるいは横ばい)から、水平となり上向きになりつつある場面で、チャートが下から上に抜けた場合

トレンドが「下降トレンド」から「上昇トレンド」に入ったことを示す一つのシグナルとなるので今後チャートが上昇していくと予想され「買い」で入る。
なお、移動平均線が上向いている状態でない(移動平均線が下向きや横ばいの状態)と、一度上抜けても、またすぐに下がったり、もみ合ったりするので、移動平均線の向きには気をつける。

②押し目買い(ややリスクあり)
移動平均線が上昇中で、かつ、チャートが移動平均線を上回っている状態から一度下回った場合

チャートが下降していても、移動平均線が上昇していれば、今後上昇していく可能性が高いので(一時的な下げにすぎないので)、「押し目買い」として入る。

問題はどこで入るかだが、チャートが移動平均線を一度下回っているのでトレンド転換の可能性も捨てきれない。よって、リスクをとるなら、チャートが移動平均線を下回った後、はじめて上に反発したとき(再上昇したとき)に「買い」に入るという方法もあるが、より確実性を求めるなら、移動平均線を下回った後、上に反発し、そのまま再度移動平均線を越えたときに(上昇トレンドに戻ってきたときに)「買い」に入るという方法もある。

③買い増し
移動平均線よりチャートが上にある状態で、横ばいや足踏みなどの価格調整でチャートが移動平均線に近づくも、上昇中の移動平均線を下回ることなく、移動平均線に触れただけで、再度上昇に転じた場合

移動平均線を下回らずにチャートがそのラインで反発したということは、移動平均線がサポートラインとして機能しているということであり、上昇トレンドがいまだ継続していると判断することができる。そのため、➀の底値圏で買い遅れた場合や、さらに買い増ししていくのに絶好の場面である。

④買いのリバウンド(逆張手法、判断が難しい)
移動平均線もチャートも下降トレンドに入っているが、チャートが特に大幅に急落し、チャートと移動平均線との距離が非常に大きく乖離している場合

チャートが移動平均線から大きく乖離している場合は、チャートは移動平均線に戻ろうとすること(自律反発)が多い。それを利用して、「買い」に入れば乖離したところから移動平均線までの幅の利益を得ることができる(リバウンド狙い)。

問題はどこで入るかだが、チャートが移動平均線を大きく下回っているということは何かしらの理由で「売り」の圧力が強いということである。そこが底ではなくさらに下がる可能性も捨てきれない。よって、リスクをとるなら、チャートが下落をやめ、上に少し反発したときに「買い」に入るという方法もあるが、より確実性を求めるなら、チャートが下落をやめ、上に反発し、なおかつ、例えば5日移動平均線など他の指標が上昇トレンドであることを判明した後、「買い」に入るという方法もある。

グランビルの法則の「売りのタイミング」

➀デッドクロス(新規買い)
移動平均線が(長期間)上向き(あるいは横ばい)から、水平となり下向きになりつつある場面で、チャートが上から下に抜けた場合

トレンドが「上昇トレンド」から「下降トレンド」に入ったことを示す一つのシグナルとなるので今後チャートが下降していくと予想され「売り」で入る。
なお、移動平均線が下向いている状態でない(移動平均線が上向きや横ばいの状態)と、一度下抜けても、またすぐに上がったり、もみ合ったりするので、移動平均線の向きには気をつける。

②戻り売り(ややリスクあり)
移動平均線が下降中で、かつ、チャートが移動平均線を下回っている状態から一度上回った場合

チャートが上昇していても、移動平均線が下降していれば、今後下降していく可能性が高いので(一時的な上げにすぎないので)、「戻り売り」として入る。

問題はどこで入るかだが、チャートが移動平均線を一度上回っているのでトレンド転換の可能性も捨てきれない。よって、リスクをとるなら、チャートが移動平均線を上回った後、はじめて下に反発したとき(再下降したとき)に「売り」に入るという方法もあるが、より確実性を求めるなら、移動平均線を上回った後、下に反発し、そのまま再度移動平均線を越えたときに(下降トレンドに戻ってきたときに)「売り」に入るという方法もある。

③売り乗せ
移動平均線よりチャートが下にある状態で、横ばいや足踏みなどの価格調整でチャートが移動平均線に近づくも、下降中の移動平均線を上回ることなく、移動平均線に触れただけで、再度下降に転じた場合

移動平均線を上回らずにチャートがそのラインで反落したということは、移動平均線がレジスタンスラインとして機能しているということであり、下降トレンドがいまだ継続していると判断することができる。そのため、➀の天井圏で売り遅れた場合や、さらに売り増ししていくのに絶好の場面である。

④売りのリバウンド(逆張手法、判断が難しい)
移動平均線もチャートも上昇トレンドに入っているが、チャートが特に大幅に急騰し、チャートと移動平均線との距離が非常に大きく乖離している場合

チャートが移動平均線から大きく乖離している場合は、チャートは移動平均線に戻ろうとすること(自律反発)が多い。それを利用して、「売り」に入れば乖離したところから移動平均線までの幅の利益を得ることができる(リバウンド狙い)。

問題はどこで入るかだが、チャートが移動平均線を大きく上回っているということは何かしらの理由で「買い」の圧力が強いということである。そこが天井ではなくさらに上がる可能性も捨てきれない。よって、リスクをとるなら、チャートが上昇をやめ、下に少し下落したときに「売り」に入るという方法もあるが、より確実性を求めるなら、チャートが上昇をやめ、下に反落し、なおかつ、例えば5日移動平均線など他の指標が下降トレンドであることを判明した後、「売り」に入るという方法もある。

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