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仮想通貨の投資戦略は長期保有しかない

暗号資産ファンダ
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仮想通貨という投資対象の特性

仮想通貨を投資対象と見たときにどういう特性があるでしょうか。思いつくままに書いてみるとこのような感じになります。

  1. 新しい分野なので信用がない(今後も安定して市場として成立するか不明)
  2. ハッキングされるとコインを失ってしまうというリスクがある(2019年7大ハッキング事件)
  3. 仮想通貨の値動きが激しい(ボラティリティー(Volatility)が大きい)ので一気に資産を得ることもできるが、逆に一気に失うことも多い(とはいえ、値動きで利益を取るのは難しいのでだいたいは損失を抱える)
  4. 奇跡的に利益を得ても、日本の場合、税金が高すぎる(現状、雑所得に分類され、所得税として累進課税)
  5. 市場はいつも開いているので取引時間という概念がなく365日234時間休みなし
  6. 市場がまだ小さいので鯨(クジラ)と呼ばれる大口が少し動いただけで市場は大混乱
  7. 各国当局による規制がまだ弱いので、例えば、大口は「見せ板」などやりたい放題
  8. 仮想通貨が注目を集めるときはコインがムーンしたとき(爆上げしたとき)だけなので、そこで参入した新規参加者はいつも高値づかみでカモられる
  9. それを防止するためのリスクヘッジのためのETFですらボラティリティが高すぎていまだ当局に承認されず
  10. 6000種類を超える仮想通貨のうち、99%はscam(スキャム;詐欺、ペテン)無価値

これを見ただけでも、とてもじゃないですが万人にはおすすめできません。取引をおすすめできるのはリスクを負えて才能のある一部の猛者だけです。その猛者でも仮想通貨トレードをするより、FX(外国為替証拠金取引)をした方が資産を増やせそうです。FXの方が規制はちゃんとしていますし、税金もまだ良心的ですから。

なぜ仮想通貨に投資するのか

では、なぜこんな未熟な市場の仮想通貨に投資をするのでしょうか。

短期視点でいえば、説明するまでもありませんが、ボラティリティが高いので短期間に儲けられる可能性があるからです。長期視点でいえば、逆に市場が未熟だからです。

ビットコインに投資すべき人とすべきではない人
S&P500という右肩上がりチャート コロナショックが起きる前までは、日本の投資クラスタは、アメリカの株価指標S&P500に連動したインデックス投資一色でした。 その理由は、ドルコスト型の20年、30年、40年の長期投資を行うに際して、S&...

以前書きましたが、仮想通貨に投資すべき人は「この市場がまだ未熟であるからこそ、これから右肩上がりで価値が上がっていく」と考えられる人です。右肩上がりのチャートを形成するものは投資をする価値があり、それがより上昇の強いものであればなおさらです。この意味で、仮想通貨に投資する価値はあるといえます。もちろん、リスクはあります。最大のリスクは、仮想通貨それ自体が無価値となること(電子ゴミ)です。株式投資でも価値がゼロとなるリスクはありますが、例えば、コカ・コーラ(KO)が私たちが生きている間に倒産して株式の価値がゼロとなることは考えにくいですが、仮想通貨は「アメリカや中国がデジタル通貨を発行しました。」「量子コンピュータで暗号が無力化されました」などと一気に価値を失っても別に不思議に思いません。

そのリスクを負える者、そうなる前に売却できる者、仮想通貨の将来を信じられる者は投資すべきことになります。

長期投資という戦略

そのように考えた場合、投資手法としてはどのようなものがよいでしょうか。

ボラティリティが激しく、市場がいびつで普通の取引がおよそできないのであれば、短期視点での戦いはまず候補から外れます。となれば、ひねりはないですが、ドルコスト平均法を利用した毎月積立てで現物の長期保有ですね。ポートフォリオのほとんどを仮想通貨にするのは賢明ではないですから他の投資と平行することを前提に、積立額は1万~5万程度で、チャートが上がろうが下がろうが買い続ける。そして、保有した際には一切売却しない(いわゆる、ガチホ、HODL)。

長期保有の期間は、ちょっと上がったら売る、5年間持つといった甘いものではなくて、10年、20年、30年持ち続けるくらいの期間が必要です。そして、保有銘柄はビットコインのみ。(もちろん、暴落暴騰ではなくビットコインの存続それ自体が危うくなったら早めに売却しなければなりません)

あるいは、ビットコインに連動したETFが将来承認されたのであれば、ハッキング等による現物を持つリスクを考えるとそのようなETFで積み立てるのもよいかもしれません。

ビットコインの価格は現在1BTCが100万円くらいですが、アナリストの中には将来1BTCが1,000万円くらいになる、1億円くらいになると非常に希望が持てる楽観的な発言をしている人もいますが、そんなものはいいすぎのポジショントークで、現実的には誰もいくらになるのか分かりませんが、10年も持っていれば4~500万円くらいにはなっているのではないかなと私は期待しています。

日本の取引所で自動積み立てサービスをしている有名なところでいえばコインチェックです。

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コインチェックがいやだという人は自分で手動で積み立てればいいと思いますが、面倒くさいです。

配当がないことの対処

また、しばしば、仮想通貨は「デジタル・ゴールド」と呼ばれ、金(ゴールド)との相関性が指摘されますが(本当にリスクオフ資産か、コロナショックのときに指数連動していたじゃないかなどという議論はここではさておき)、ゴールドと同じく保有それ自体に配当のようなものが発生しません。キャピタルゲイン(譲渡益)のみであって、インカムゲイン(配当益)がありません。

そこで、配当益類似の利益を確保するために、貸仮想通貨(レンディング)しましょう。
一度、どんなに暴落してもあるいは暴騰しても長期保有すると決めたのであれば、保有している間は使いませんのでそれなら貸し出した方が合理的です。

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本説明書は、お客様がビットバンク(以下「当社」といいます。)との間で行う暗号資産賃借取引サービスである「暗号資産を貸して増やす」について、その取引方法や用語の定義等をご理解いただくための書面(以下「本取引ルール」といいます。)です。

この長期投資が上手くいくかいかないかは神のみぞ知るわけですが、他の長期投資でも当然リスクはあるわけで、リスクとリターンをにらめばそんなに奇をてらった投資ではないと考えていますがみなさんはどうでしょうか。

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