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ナスダック暴落とビットコイン暴落には関連性はあるのか(ダウコイン)

暗号資産ファンダ
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ダウコインは本当か

ナスダック暴落と連動するビットコイン

2020年9月3日の日本時間22:00から始まった米ハイテク株を中心とした暴落ですが、コロナショック以来の下げ幅で非常にショッキングなニュースでした。もともと米国ハイテク株はバブル状態ですから当然といえば当然です。当面の問題は、これで終わるのか、それとも単なる調整に過ぎない(今後もさらに上昇していくか)ですね。

米株式市場急落 アナリスト、市場暴落リスクに警戒
3日の米ニューヨーク株式市場は、ダウ工業株平均が一時1026ポイント(3.5%)下落し、808ポイント(2.8%)安で取引を終えた。

ニューヨーク(CNN Business) 3日の米ニューヨーク株式市場は、ダウ工業株平均が一時1026ポイント(3.5%)下落し、808ポイント(2.8%)安で取引を終えた。

ナスダック市場も最大で5.8%下げ、新型コロナウイルスで上昇していたアップル、ズーム、ペロトンなどの銘柄も軒並み下落。アマゾンも5%下落したが、年初来では依然として82%高を維持している。

今回はこのことを踏まえて、ビットコインを含めた仮想通貨についてどのような影響があるのかについて考えてみたいと思います。

なお、下のチャートがそのときのナスダック指数のチャート(上図)とビットコインのチャート(下図)です。

ナスダックが暴落するのと同時にそれにつられてビットコインも明らかに暴落しているのが素人目にも分かります。

米株、金、仮想通貨ビットコインが同時に急落 どこまで下がる?
仮想通貨ビットコイン(BTC)、S&P500、金(ゴールド)が同時に下落した。伝統的な金融市場と仮想通貨市場双方のマーケット参加者の心理は冷え込んでいる。

仮想通貨ビットコイン(BTC)、S&P500、金(ゴールド)が同時に急落した。伝統的な金融市場と仮想通貨市場双方のマーケット参加者の心理は冷え込んでいる。

ビットコイン価格は24時間で8%超の急落。マイナーが異常な量のビットコインを短期間で売却したことや、米ドル指数が複数年来のサポートから反発したことが背景にあるとみられる。

今回はこの連動性について考えてみたいと思います。

ダウコイン

ダウコインはナスダックの回復とともに復活するか

一時、ビットコインのチャートはダウ平均株価に連動しているように見られたことから「ダウコイン」などと揶揄して呼ばれていましたが、私はそれには懐疑的です。それがいわれはじめたときからずっとダウ平均株価とビットコインのチャートを見ているんですが、確かに連動しているときもあれば、連動していないときもあります。

それもそのはずで難しい話でも何でもなく、ダウに限った話ではないですけど、アメリカ市場が過熱していればみんなリスクオンしているわけでそのお金が他の商品であるビットコインやゴールドに流れますからチャートは上がり、逆に、アメリカ市場が冷え込めばみんな一時資産をドルに戻す(現金化する)ので、ビットコインを限らず他の商品からも資金が流出し、チャートは下がります。

その意味では、連動しているわけですけど、だからといって傾向が同じかといえば全く違うわけです。例えば、今回、仮にナスダックの上昇トレンドがまだまだ続くとしても、ビットコインも上がるとは限らないわけです。

仮想通貨の事情

今回のビットコインの暴落前には、仮想通貨市場全体のプチバブル状態がありました。バブルの要因はイーサリアム(ETH)の急激な上昇につられてアルト含めビットコインも上昇したからですけど、なぜイーサリアムが急激な上昇をしたかというとイーサリアム2.0(ETH2)及びそれに関連したDeFi(分散型金融)のバブルが起きたからです。

そこで注目を集めたのは「Sushi」とか「Kimuchi」とか「Hotdog」とかですが、「この名前はなんやねん」っていう話ではあります。仮想通貨バブルの頃のICOを彷彿とさせるSCAM(スキャム)ですね。ポンジスキームや市場操作をして短期間にヒットエンドランです。

とはいっても、DeFi(分散型金融)市場はこれからですし、草創期というのはどの分野でもこんなもんでしょうから否定的にはとらえていません。

それはともかく、あまりにも急激に成長したので、イーサリアム(ETH)のガス代やトランザクション詰まりの問題が非常にまずいことになっています。ですから、イーサリアム2.0のアップデートが来るか、米国市場が何かの理由で急騰するか、ビットコインに強い材料が出るかしない限り、仮想通貨市場は上がりそうにないというわけです。

仮想通貨は価値保存手段として全く機能していない

今回の仮想通貨の大暴落は、そもそもナスダックの暴落に影響されて、というより、そもそもバブル状態でいつはじけるか分からない状態だったので、ナスダック暴落はそのきっかけを与えてくれたにすぎません。連動しているというより、きっかけになったということですね。

米国市場と比べると桁が何桁も違う仮想通貨市場は、米国市場がくしゃみをすれば風邪を引きます。それは米国市場と日本市場(他の国の市場も同じ)に似たようなものがあるのかもしれません。だからといって、明示的に分かるほど連動しているかといわれればそうではなく、それぞれ独自の事情があり、その事情により動いています。

その意味で、米国市場の急騰、急落の影響は分かりやすく出るけれども、他の部分はあまり影響が見られないということだろうかと思います。

つまり、債券やゴールド(最近は怪しいですけど)みたいに逆相関していないし、独自の立場を築いておらず、結局はまだ価値の保存手段として機能にはほど遠いということでしょうね。

今はまだリスクオン商品として米国株式市場のバラエティの延長線上にあるということではないかと思います。米国市場が急騰、急落したら注意しましょうということですね。

また、商品の性質性だけから似ているといわれていたゴールドも一時連動しているなどとかなりいわれていましたがとても連動しているようには思えませんし(最近はめっきり聞かなくなりましたね)、日経平均に連動しているという人もいましたが、XRPやXEM、モナコインみたいに日本人が大好きで日本の資金が他のコインと比べ格段に流れているものならまだしも、とても連動しているようには見えません。むしろ、日経平均が米国市場に連動しているから間接的に連動しているように見えるだけではないでしょうか。

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VIX指数(ボラティリティー指数)とともに上昇したわけ

今回の話はこれで終わりなんですけど、ナスダック暴落についてちょっと面白い話があったのでそれについても書きたいと思います。

米株式市場の謎解明か、VIXが警告していたのは3日のような急落
米株式市場のボラティリティー指数の最近の不吉な動きに困惑していたトレーダーは、3日にこの謎が多少解明されたのではないだろうか。

S&P500種株価指数の予想変動率の指標で、「恐怖指数」とも呼ばれるシカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティー指数(VIX)がS&P500種株価指数と歩調を合わせて異例の上昇を続ける状況は、持続不可能と考えられてきた。そうした歩調は3日に崩れた。米国株はテクノロジー株を中心に売り込まれた。

これまでの両指数の連動を説明する多くの理論が示されていたが、3日は最もシンプルな理論が当てはまったようだ。一本調子で上昇する株式相場の先行きを警戒するトレーダーが株式デリバティブ市場でリスクヘッジに有り金をはたき、オプション価格を押し上げていたという説だ。同日のナスダック100指数は約5%下落し、その慎重さが報われている。

インタラクティブ・ブローカーズのチーフストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は、「市場ではリスク回避と著しい自己満足感が同時に見られていた。そうした状況が持続可能であることはめったにない」と指摘した。

私もおかしいと思っていたんですよ。VIXと米国市場のチャートがともに上昇していたことについては。上記のこの説は「そうだよなあ」と思いました。

もちろん、VIXと株式相場が同時に上昇する理由を説明する別の仮説も、3日の動きに当てはまる。ナスダック100指数が3月以降に77%上昇したのに満足しない初心者トレーダーが、テクノロジー株への賭けにレバレッジをきかせてコールオプションをどんどん買っていたというもので、その見方では、この日の相場下落は強い高揚感に身を任せていた人々にようやく当然の報いが訪れたことを表す。

これに対し、別の視点からの上記の説は(つまりこれはアメリカの「ロビンフッド」のことでしょうけど)非常に興味深いと思いました。

米国の異常な株高を支える投資アプリ「ロビンフッド」の危険なカラクリ(現代ビジネス) – Yahoo!ニュース

スマホアプリを含め、証券会社の変容、プレーヤーの質の変動については興味深いものがあります。時代が変わっていくパラダイムシフトが起きつつあると考えるとわくわくしてきますね。

また、この変化は日本でも起きる(起きている)ように思います。

ネット証券 口座開設急増 楽天・SBI、月間10万超え :日本経済新聞

このように今まで以上に個人投資家が市場に影響を与えていくのかもしれません。これからの戦略の立て方もこれら新たな動きも踏まえていかないといけないのかもしれませんね。

今回は以上です。

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