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株価構成銘柄の入れ替えとは何か(S&P500、NYダウ平均、日経平均)

はじめに
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株価構成銘柄の入れ替えについて

株価構成銘柄の入替えが注目される理由

アメリカ株式市場の代表的な株価指標といえば、NYダウ平均株価(ダウ工業株30種平均)、S&P500、日本では、日経平均(日経225、東証平均株価)などですね。

NYダウ平均株価ではアメリカ市場に上場している銘柄から30種類、S&P500ではそのまま500種類、日経平均では225種類が選ばれて、その平均が各々の指数となります。

この選ばれた銘柄は未来永劫同じというわけではなくて、適宜、各々の基準に基づき1~2銘柄程度の入替えが起きます。投資家はこの入れ替えに非常に注目しています。注目している理由は次のような理由からです。

単純に、組み入れられる銘柄の株価が上がり、外れる銘柄の株価が下がるから

必ずではないですけど、各指数に選ばれている銘柄はいわば株の中のエリートですから、その中に選ばれるということは、当然、評価が高まる(株価が上がる)傾向があります。

そうであるならば、「Aという銘柄がどうやら組み入れられそうだ。」ということになったら、投資家の多くは値上がる前に買おうと考えます。そういう意味で、組み入れには注目が集まります。

※もちろん、直前に材料が出尽くしてそれが織り込まれていれば、株価は変わらなかったり下がったりもします。予想とは違ったものが選ばれた場合はより伸びる傾向にあります。

また、指数に取り込まれることで、通常の取引だけでなく、投資信託やETFなどの買い入れに伴い、採用銘柄も買われるので以前よりも買われやすくなります(株価が上がりやすくなる)。他にも大口ファンドの購入も期待できます。

チャートの動きが変わるから

組み入れられる銘柄が変わるわけですから、当然、チャートは今までとは違う動きをします。例えば、伝統的銘柄からIT銘柄に変わると世の中のIT関連に関する影響を以前よりも強く受けます。その意味では、その銘柄を買ってない人にとっても影響があるといえます。

※とはいえ、例えばS&P500などで数銘柄しか入れ替わらなかったらその影響は限定的ではあります

また、構成銘柄というのは時代を反映したものとなる傾向がありますので、この時代の代表的な銘柄とは何か、どの分野が成長しているのかなど分析することにも役立ちます。

投資信託やETFを購入している人にとっては投資対象が変わるから

株価指数をベンチマークとしている投資信託、ETFに投資している人にとっても興味がある事柄であるといえます。すなわち、投資信託やETFにおいては、ダウ平均株価、S&P500、日経平均株価に連動している商品がたくさんあり、入れ替えによって投資している対象が変化するわけですから、そういう人たちにとっても興味があることになります。

NYダウ平均入れ替え(不定期、必要に応じて)

ダウ平均の入れ替えは、各分野のバランスをとったり、構成銘柄を見ながら総合的に判断されます。実はダウ平均の組み入れ銘柄は株価平均委員会(Average Committee)のメンバーの話合いによって総合的に評価して決定され、定型的な基準などはないといわれています。

このように選定されるため、構成銘柄から外されるからといってその銘柄が終わったというわけではないのですけれども、そうはいっても、やはり昔は成長著しく、その後は高配当株として名をはせてきた一番の古株であるエクソンモービルが今回ダウから外れることについては時代の流れを感じます。

【IN】2020/08/31から
➀セールスフォース・ドットコム(CRM):ITサービス・コンサルティング
②アムジェン(AMGN):医薬品
③ハネウェル・インターナショナル(HON):産業コングロマリット

【OUT】
➀エクソンモービル(XOM):石油&ガス精製・販売
②ファイザー(PFE):医薬品
③レイセオン・テクノロジーズ(RTX):航空宇宙・防衛

NYダウ構成銘柄、エクソンなど除外 アップル株分…(写真=AP)
【ニューヨーク=宮本岳則】米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズは24日、ダウ工業株30種平均の構成銘柄から石油メジャーの米エクソンモービルなど3銘柄を除外すると発表した。顧客管理ソフト大手の米セ

米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズは24日、ダウ工業株30種平均の構成銘柄から石油メジャーの米エクソンモービルなど3銘柄を除外すると発表した。顧客管理ソフト大手の米セールスフォース・ドットコムなどを新規に組み入れる。(2020年8月25日)

今回の入れ替えはアップルの株式分割に対応したものだ。アップルは7月末に1株を4株に分割すると発表し、8月31日から分割ベースの取引が始まる。ダウ平均は株価を単純平均して算出される。アップル株の分割で1株当たりの価格が低下し、ダウ平均の構成比も下がる。指数に占める「IT(情報技術)」の割合も小さくなり、S&Pは補正を迫られていた。同社は「新しいタイプの企業を組み入れ、米国経済をより反映させた」と説明する。

 

ダウ平均が3銘柄入れ替え、セールスフォースやアムジェンを採用 最古参のエクソン除外 - |QUICK Money World - 株式投資・マーケット・金融情報の総合サイト
S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズは24日夕、ダウ工業株30種平均に顧客情報管理(CRM)のセールスフォース・ドットコム、バイオ製薬のアムジェン、機械のハネウェル・インターナショナルを採用すると発表した。代わりに石油

発表を受けて米株市場の時間外取引で、新規に採用される3銘柄は軒並み4%前後上昇している。指数に連動して運用するファンドの買いが期待された。一方、除外される3銘柄は2~3%下落している

【参考】:NYダウ30種 構成銘柄の変化(1928年~) – ファイナンシャルスター

S&P500入れ替え(不定期、必要に応じて)

S&P500には一応選考基準となるものがありますが、ダウ平均と同じく、基準を満たしたから組み入れる、外すということはしていないようです。

  • アメリカに本拠を置く企業であること
  • 株式の時価総額が53億ドル(約5700億円)以上あること
  • 流動性が高く、市場に出回る浮動株が50%以上あること
  • 直近の4四半期(1年)で黒字を維持していること

さて、2020年8月現在、S&P500に組み込まれるかどうか一番注目されているのは「テスラ(TSLA)」ですね。テスラはコロナショックからの伸びがすごいことになっており、また、時価総額がトヨタを上回ったことからも非常に注目を集めています。

テスラ、時価総額でトヨタ上回る-世界最大の自動車メーカーに – Bloomberg(2020/7/2)

この点について、この話題がちらほら出てきています。

テスラのS&P500種指数採用、利益の質が左右-データトレック
米電気自動車(EV)メーカー、テスラは4四半期で黒字を計上した。それがS&P500種株価指数の構成銘柄への採用には十分だとの見方に対し、データトレック・リサーチは必ずしもそうではないと指摘する。

米電気自動車(EV)メーカー、テスラは4四半期で黒字を計上した。それがS&P500種株価指数の構成銘柄への採用には十分だとの見方に対し、データトレック・リサーチは必ずしもそうではないと指摘する。(2020年8月25日)

同社(S&Pダウ・ジョーンズ)は過去に、S&P500種は事前に決められたスケジュールで変更されることはなく要件を満たす企業が自動的に採用されることもないと説明している。

 

テスラに関しては、下記サイトにおいて面白い分析がなされています。

テスラ株のS&P50採用可能性(つらつら分析7月20日) – 株式会社Neulab

現状のテスラの時価総額はS&P500に採用されている企業群の実に95%の時価総額を足し合わせたよりも多くなっており、同社が加わることで、S&Pに追随する投資商品・ファンドの多くに影響があると言われている。仮にテスラが採用された場合、同社の好調な株価がS&P500指数を押し上げる。指数との乖離を避けるためにファンド等はテスラ株を購入して運用ポートフォリオへ加える必要があり、大型の株式購入が行われ、額は300億ドル以上となると予測されている。1例を上げれば1999年のヤフー株がS&P500への決定後60%上昇した様に、テスラの場合も採用決定で株価が更に60%上昇すると言われており、同社株だけでなくアメリカ株式市場を全体を押し上げる可能性がある。

一方で、加熱するテスラ株の上昇に対して、実際の生産力の小ささや今後のライバル参入での業績先行きの不透明感などから株価が過剰評価であるとの評価もモルガン・スタンレーなどから行われており、アナリストの試算ではテスラ株の適正価格は700ドルほどで、実に800ドル分高いと言われている。値上がり期待から株価は上昇しているが、その一方で、テスラ株の空売りも約200億ドルまで膨らんでおり、仮にS&P500への採用が見送られれば、テスラ株の大幅な下落が予想され、採用の場合とは逆にテスラ株以外にも相場下落が波及すると考えられる。

日経平均入れ替え(毎年10月の第一営業日)

日経平均は、その名の通り、日本経済新聞社が一定のルールに基づいて、独自の判断で選定し算出します。日経平均に関しては、ダウやS&P500等と比べ、時代が変わってもあまり組み替えをせず、偏っていると批判されることもあります。

上記2つの指標が不定期なところ、日経平均については組み替えをする時期が1年に一度と決まっています。だいたい、9月の上旬に発表されて、9月の最終営業日の大引け時点で実施、10月の第一営業日から新しい構成銘柄で算出されます。

この時期を狙って売買する投資家もたくさんいます。

【IN】(2020/8/25現在の予想)
➀ZOZO(3092):衣料EC
②カカクコム(2371):「食べログ」「価格.com」
③サントリー食品(2587):飲料販売
④ヤクルト(2267):乳酸生菌飲料

【OUT】(2020/8/25現在の予想)
➀ファミリーマート(8028):コンビニエンスストア
②日本化薬(4272):機能化学品

日経平均入れ替え:ZOZOとカカクコム採用か、ファミマ除外へ
日経平均銘柄入れ替えをめぐる観測が再び活発になりそうだ。伊藤忠商事はファミリーマートへの株式公開買い付け(TOB)が成立したと25日開示した。ファミマは上場廃止になる公算が大きく、日経平均銘柄は1つ減る。

証券3社にブルームバーグが取材したところ、定期見直しを含めた日経平均銘柄の入れ替え予想で、除外銘柄はファミマと日本化薬で一致した。採用銘柄ではZOZOとカカクコムを2社が予想し、大和証券は予備候補とした。他にSMBC日興はすかいらーく、大和はスクエニも挙げた。(2020年8月25日)

おわりに

このように代表的な株価指標も構成銘柄を適宜入れ替えをしています。当然といえば当然のことなんですが、このことに気を回し、ニュースを見るとまた別の視点で物事が見られるのではないかと考えます。

今回は以上です。

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