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バークシャーが日本の5大商社株を5%以上も取得した理由を考える

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バークシャーが日本5大商社株を購入

バークシャーが日本5大商社株を購入して驚いた理由

今日、投資の神様バフェット氏率いる投資会社バークシャーが日本の5大商社株を5%超取得したニュースにみなさん非常にびっくりしましたね。私もびっくりしました。

私がびっくりした理由はだいたい次のような感じです。

  • バークシャーは米国株中心で日本の個別株を本格的に買ったことはないこと
  • 将来的には米国株の方が日本株より成長するとみんな考えていること
  • ただ買っただけではなく5%以上(今後最大9.9%)も購入したこと
  • 自分が理解できるものしか買わないバフェット氏が世界的にも特殊で理解しがたい日本の総合商社を購入したこと
  • その商社株を長期保有目的で購入したこと(しかも一気に5社も)
  • 商社株は割安で高配当株なのにあまり買われていなかったこと(人気が今ひとつ)
  • コングロマリット・ディスカウントにより割安で機関投資家が買いづらいこと
  • 従来のバフェット理論からはその狙いがよく分からないこと

このニュースが流れてから5大商社株は軒並み値上がりしました。

バークシャー日本5大商社株購入のニュースの概要

とりあえず、その概要を見てみることにします。公式のアナウンスメントは次のリンクです。

公式:BERKSHIRE HATHAWAY INC.NEWS RELEASE aug3020.pdf
 ※リンク先はpdfで英語(原文)です

報道

バークシャー、5%を超える商社株を取得-伊藤忠や三菱商など5社
米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイは日本時間31日、日本の5大総合商社株を5%をわずかに上回る比率まで取得したと発表した。伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅の5社をそれぞれ取得した。それぞれの株式について、長期保有を目的としており、価格次第では最大9.9%まで保有比率を高める可能性があるとした。

米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイは日本時間31日、日本の5大総合商社株を5%をわずかに上回る比率まで取得したと発表した。伊藤忠商事三菱商事三井物産住友商事丸紅の5社をそれぞれ取得した。それぞれの株式について、長期保有を目的としており、価格次第では最大9.9%まで保有比率を高める可能性があるとした。

ポイントと思われる点について

私が注目した点は以下の通りです。

  • 5大商社の株式は過去約12カ月間に東京証券取引所で取得
  • 伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅の5社をそれぞれ取得
    伊藤忠商事(8001)を5.02%、丸紅(8002)を5.06%、三井物産(8031)を5.03%、住友商事(8053)を5.04%、三菱商事(8058)を5.04%
  • 価格次第では最大9.9%まで保有比率を高める可能性がある(投資先の取締役会からの合意が得られなければ9.9%を超えて取得することはない)
  • 長期保有を目的

まず、1年をかけてこれら5株を購入したということは、少なくともこの5株については少なくとも1年前の株価から割安と考えていたということです。これら株の1年の株価はこんな感じです。

伊藤忠商事(8001)
 H:2695円 PER:10.15(連) 配当利回り(予想):3.23%
 L:1911円 PBR:1.31(連)

丸紅(8002)
 H:842.6円 PER:11.10(連) 配当利回り(予想):2.35%
 L:456.2円 PBR:0.72(連)

三井物産(8031)
 H:1999.5円 PER:18.02(連) 配当利回り(予想):4.18%
 L:1378円  PBR:0.83(連)

住友商事(8053)
 H:1801円  PER:—    配当利回り(予想):5.09%
 L:1114.5円 PBR:0.69(連)

三菱商事(8058)
 H:2960.5円 PER:18.58(連) 配当利回り(予想):5.33%
 L:2094.5円 PBR:0.71(連)  

  2020.8.31.現在

次に、9.9%というのは、たぶん、10%を越える株を売却する場合は、バークシャーは米のSEC(証券取引委員会)の厳しい報告義務を負うのでこれを避けるためと思われます。10%を下回った場合、取引ごとに報告する義務はなくなり、各四半期末に開示するだけでよくなります。

長期保有する目的

日本の商社株を購入した理由

最後に、これを長期保有する目的です。報道によれば次のような点が挙げられていました。

  • 米国株が高過ぎる状況
  • 資源価格も戻るというイメージ
  • 5大商社が世界中で多くの合弁事業を手掛けており、こういった取り組みをさらに増やす可能性があること

米国株が割高なのはそれは確かにその通りだと思います。「割安株」が大好きなバフェット氏からすれば米国株は今はあまり買いたくないというのも理解できます。

次に、コロナ禍が落ち着けば資源関連の価格が今より回復する可能性があるというのも分かります。

では、なぜ、日本の商社なのか。インフレに比較的強い日本の商社をリスクヘッジとして買ったのでしょうか。凡人の私にはあまり上昇狙いとは思えないところではあります。

ひとつには、バフェット氏がコカ・コーラ(KO)に代表される「消費者独占型企業」を好むことから、日本の商社は鉄鋼、海運、コモディティー(商品)などの分野を通じて実体経済に深く関与しており、日本の(これからは世界の)消費者を独占している(していく)ともいえなくもないと考えることもできます。そこから、バフェット氏のお眼鏡にかなったのかもしれませんね。

新型コロナウイルスの感染拡大によって「世界が変わる」

バフェット氏はコロナ禍が始まる前から投資したい対象がないと現金比率を高めていました。私は、それ以前より米国経済が一種のバブル状態にあり、近いうちに大暴落するので現金比率を高めているのだと考えていました。結果として、大暴落はしたのですけど、それは内的要因ではなく、コロナ禍という外的要因であり、アメリカ経済それ自体が問題となった暴落ではありませんでした。

このコロナ禍は、世界の今までの常識を大きく変えつつあるとよく言われています。バフェット氏もコロナ後の世界は今までとは異なっており、投資のあり方も変えるべきと語っています。

そして、それはバークシャーに関していえばすでに行動に移されています。

航空、銀行株を売却、コロナ後を見据えたバフェットの投資戦略 |Forbes JAPAN
金否定論者のバフェット氏が、金鉱山会社の株を買った意味(小菅努) -Yahoo!ニュース

日本の商社株購入はコロナ禍以前より新しい投資先を探していた結果でしょうけど、従来のバフェット理論も変移していて、その一環として、今後、現在、相対的に割安な日本株にさらに興味を持っていくのかもしれませんね。そうなればうれしいことこの上ないことです。

バークシャーの円建て債

バークシャー、初の円建て債4300億円 海外企業で最大:日本経済新聞 2019.9.6.

著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイは6日、同社として初となる円建て債の発行条件を決めた。償還までの年限が5~30年の6本の社債で合計4300億円を集め、海外企業が発行する円建て債としては過去最大の発行額となった。

商社株を買いだしたのが1年前からということから、この円建て債も今回のことに関係あるのかもしれませんね。日本株に投資するための資金だったんでしょうか。

さいごに

バークシャーが購入したということは世界中が注目していますし、個人投資家もバークシャーが買ったんだからということで購入する人が増える可能性があります。

しかし、これに安易に追随して勝算があるかどうかはまた別の話です。自分でよくよく分析する必要があります。バフェット氏といえどもコロナ以後では航空株で大失敗しています。

バフェットが5兆円の損失!航空会社をすべて売却した本当の理由は何か!? | トウシル 楽天証券の投資情報メディア

もし、バフェット氏を絶大的に信用しているのであれば、商社株を買うのではなく、バンクシャー株(BRK.B)を買うという手もあります。

ちなみに、私がもし商社株で買うのなら伊藤忠商事(8001)か三菱商事(8058)のどっちかを買いますね。

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